The Help

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「The Help」はキャスリン・ストケットによる小説です。1960年代のアメリカの片田舎で人種差別を受けていた実在のメイドたちの物語。同名の映画も公開され、アカデミー賞作品賞候補になるなど大変話題になりました。本作品はストケットの処女作で、完成までに5年を費やし、60名のエージェントに拒否され続けやっと出版までこぎつけたそうです。35カ国で出版され、500万部を売り上げている大ヒット小説です。

あらすじ

舞台は1960年代の黒人差別が色濃く残るアメリカ・ミシシッピ州。白人の家庭でメイドとして働く黒人女性達は「ヘルプ」と呼ばれていました。裕福な白人家庭出身の作家を夢見るスキーター。数多くの白人家庭でメイドの仕事をしてきた黒人のエイバリーン。口癖が悪いことから何度もトラブルを起こし、19回もの解雇歴がある黒人メイドのミニー。この三人を中心に物語は進みます。

スキーターは自分を育ててくれた黒人メイドのカンスタンティーンを小さいころから慕っていて、実家を離れても文通を続けていました。大学を卒業して帰ってきたら見せたいものがあるというカンスタンティーンとの再会を楽しみにしていましたが、実家に帰ると彼女の姿はありませんでした。スキーターは母親に彼女の行方を聞きますが、何も教えてくれません。

ある日、友人のエリザベスの家でトランプケームをしている際、もう一人の友人であるヒリーが各家庭は黒人メイドのために別のトイレを作るべきだと主張し、ジュニアリーグの会報誌に記事を掲載するように依頼します。スキーターはその行為に嫌悪感を覚え、友人の黒人メイド達が白人とはちがう「差別」的な扱いを
受けていることに初めて気が付きます。

物書きを目指すスキーターはニューヨークの編集者から本当に書きたいテーマを探すべきだとアドバイスされ、黒人メイドの世界と雇い主である白人の本当の姿を書こうと決意します。しかし、黒人と白人の交流が忌避されていた南部では黒人メイドに取材をするのはとてもリスクが高く困難な事に加え、なかなかスキーターに心を開いてくれないメイド達でしたが、エリザベスがエイバリーン専用のトイレを作ったのをきっかけにエイバリーンは取材に応じる事を決意します。それをきっかけに、スキーターは徐々に彼女達の信頼を獲得し、また、メイド達もいままでのあまりにもひどい不当な扱いに自発的に協力するようになり、原稿は遂に完成します。その過程でカンスタンティーンに何が起きたのかも突き止めることができますが、スキーターは執筆の大きな代償を払うことになります・・・。

ページ数も多く、総語数も多いので読み応えのある作品です。英語を学ぶだけでなく、昔のアメリカの人種差別について知ることもできます。

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